儚くも愛おしい。それが落語(じんせい)。
昭和元禄落語心中 -助六再び篇-
Blu-ray&DVD BOXが遂に発売!
-落語に命をかけた噺家たちの物語。一席、おつきあいのほどを。-
TVアニメ「昭和元禄落語心中 -助六再び篇-」が、Blu-ray BOXとDVD BOXになってついに発売!
TVオンエア時には放送時間の関係でなくなくカットされた未公開シーンを含む本編全12話をはじめ、
スペシャル配信番組「智一&勝平の落語放浪記」(全14話)などの各種映像特典を多数収録!
また原作者:雲田はるこ先生による描き下ろしイラストを使用したスペシャルBOX仕様となる他、
キャラクターによるボイスドラマや、キャストによる録り下ろし落語を収録した「昭和元禄落語心中傑作選CD」。
さらに珠玉のBGMを網羅しエンディングテーマ「ひこばゆる」も収録されたオリジナルサウンドトラックCD付きの豪華特典満載!
原作者・雲田はるこ描き下ろしイラスト使用
スペシャルBOX付き
BD BOX展開イメージ
- DISC1(BD)
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第一話 ~ 第四話
- DISC2(BD)
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第五話 ~ 第八話
- DISC3(BD)
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第九話 ~ 第十二話、ノンクレジットOP&ED
- DISC4(BD)
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智一&勝平の落語放浪記[全十四回]、トークイベント 柳家喬太郎×『昭和元禄落語心中』、やさしい根多解説
- DISC5(CD)
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昭和元禄落語心中 -助六再び篇- オリジナルサウンドトラック[音楽:澁江夏奈]
- DISC6(CD)
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昭和元禄落語心中傑作選
ボイスドラマ「八雲と小夏篇」
<出演>有楽亭八雲(CV.石田彰)、小夏(CV.小林ゆう)、松田(CV.牛山茂)、親分(CV.土師孝也)、お栄(CV.斎藤恵理)
原作コミックス最終巻特装版に同梱された小冊子のストーリーが、奇跡の音源化!
▼冒頭試聴動画
落語「野ざらし」/与太郎(CV:関智一)
▼冒頭試聴動画
落語「明烏」/有楽亭八雲(CV:石田彰)
▼冒頭試聴動画
※DVD BOXはDISC7枚組(DVD5枚・特典CD2枚)にてBD BOXと同収録内容を予定
対象店舗にてご購入(予約者優先)頂きましたお客様に先着でお渡し致します。
【特典】
ドラマCD「有楽亭一門のお花見篇」
<出演>菊比古(CV.石田彰)、助六(CV.山寺宏一)、七代目有楽亭八雲(CV.家中宏)、松田(CV.牛山茂)、女将(CV.小林優子)
花見でほろ酔い気分の助六が、松田さんに落語を迫って…!?
ついに、松田さんの落語が聴ける?!
▼冒頭試聴動画
【対象店舗】
アニメイト/アニメイトオンラインショップ/KING e-SHOP
【対象商品】
「昭和元禄落語心中 -助六再び篇-」Blu-ray BOX(KIXA-90740~3)
「昭和元禄落語心中 -助六再び篇-」DVD BOX(KIBA-92293~7)
※特典は無くなり次第終了となります。
※詳しくは各店舗にお問い合わせ下さい。
<特典一覧>
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【あみあみ】
テレフォンカード
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【HMV】
アクリルスマホスタンド
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【とらのあな(※一部店舗除く)】
湯呑み
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【KING e-SHOP】
木札6個セット
※特典物は予告なく変更になる場合がございますので、予めご了承下さい。
※特典は無くなり次第終了となります。
※詳細は各店舗へお問い合わせ下さい。
▼第一期、第二期を駆け抜けて、最終話を迎えた物語。その感慨とはどんなものでしたか?
石田 次の世代に引き継ぎが出来て良かったな、と思っています。タイトル通り落語と心中するんだ、自分が死ぬときには落語も引きずってそれで終わらせるんだといっていた八雲が、最終的には次の世代への種を残して──といっても僕がそう感じているだけで本当のところはわからないですが、そういう展開になりまして、役目を果たせたなあという気持ちになりました。
山寺 ん? それはストーリーの中の話だよね? 石田くん自身が声優として次の世代に……みたいな話じゃないよね?
石田 どうなのかな。僕は次の世代に渡すつもりは一切ないですけれど(笑)渡す術のない状況に追い込まれているかも……。
山寺 そんなことないでしょ(笑)。
小林 小夏さんを演じさせていただいた身としても、一話一話にすごく思い入れがありまして、最終話の収録が終わったときには、なんともいえない気持ちになりました。本当に素晴らしい作品で、参加させていただけたことは自分にとって大変大きなことでした。幸せなことだと感謝しております。
山寺 僕は二期では、出番自体が少なかったのですが。でも、あの第11話で描かれるエピソードは、原作の中でもすごく好きな部分だったので、それをアニメで表現できて嬉しかったですね。寄席にみんながいて、なんだかとても救われるんです。声優としての僕も救われましたよ。共演のみなさんがそろっているあそこでちゃんと「二番煎じ」をやれて……。こんなにまわりからの反響の大きい作品もなかなかありませんしね。
▼キャラクターが歳を経ていくことへの想いとは?
石田 ひとりの人間が老いて死ぬまでの人生を描く役をやらせていただいたのは、はじめてのことだったと思うので、すごい勉強をさせていただきました。ここで「その勉強で得たものを、次の機会に活かしたいと思います」などといいたいところですが、そんな機会はそうそう訪れないだろうな、とも思っています。そういう滅多にない機会をいただけたということ自体に、とても感謝してますね。
山寺 八雲を演じていく石田くんを見ていて、ご苦労様お見事です、と思っていました。石田くんは実際どう演じていたの? たとえば、第二期の第11話なんて、年齢がどんどん変わるじゃない。
石田 あの話数の中での切り替えは、それまでの話の積み重ねがちゃんとあったからできたことですね。第二期では死に至るまでの老いていく八雲を演じましたが、第一期で八雲の青年のころの菊比古をしっかりやれていたので、それだけ自分の中に入れられたのだと思います。
山寺 それにしたって、あそこまでの芝居ってそうそうできるものじゃないじゃないと思うよ。青年期から晩年まですごい時間を描いているからね。
石田 大変でしたし、自信なかったです。まず、自分がもっと歳をとったらどうなっていくんだろうって考えたりもしました。気持ちは同じつもりでもハリのない声になっていくんだろうか、とか。ペースも遅くなるんだろうな、とか……。第一期で最初に演じたときにも、これで大丈夫なのかしらと音響監督の辻谷(耕史)さんに伺ったりして「大丈夫」と言っていただいたのですけど、それでもまだ不安がありましたね。最初のころは特に。
山寺 デフォルメして記号的に老人を演じているわけでもないからね。リアルな芝居の中で繊細な心のひだを表現しなくてはいけない……これって、すごいことだよね?
小林 はい、それはもう、すごくリアルでした。
山寺 しかも、その中で落語をやるというね。
石田 いやでも、落語をやってるときには、途中で想定より若くなっちゃった瞬間もありましたよ。八雲の年齢で落語の中の若者を演じるときにはこうなるだろう、と考えていたとしても、実際の僕が若者を演じているときの年齢感パターンに寄ってしまう。
山寺 なるほどね。八雲より石田くんのほうが若者には近いからひっぱられる。
石田 そうなんです。すごく難しかったです。
山寺 そういう意味ではゆうちゃんの小夏も幅があって素晴らしくて。最終話のきっぷのいいおかみさんになった小夏が素敵でねえ。あれは例えば、昔の女優さんを参考にしたとか、役づくりの上で工夫したことはあるのかしら?
小林 私はまだまだ未熟者ですので、もう思いつく限りのことをさせていただいたのですけれど、小夏さんが歳を重ねていく日々の、描かれていないところを想像して、いろんなことをしました。あの、本当にバカみたいなことかもしれませんが、お歳を重ねると、若い時のように身体が動かなくなると言いますので、重りをつけて歩いてみたり……。
石田 おお……。
山寺 お年寄りの感覚を知るために、見えない眼鏡をかけたり、身体が動かしにくいスーツを着たりというような体験会が世の中にあったりするけど、そういう感じかな?
小林 そうです、そうです。あ、眼鏡も色のはいった老眼鏡をかけてみたりしましたよ。
山寺 それもやったのかい! すごいなあ!
小林 母がそういう眼鏡を持ってたんですよ。まさに小夏さんがかけている眼鏡とよく似ていて。少しでもキャラクターをつかむ上でのとっかかりになったらいいなあ、という思いで。
山寺 でも、そういう話を聞くと、将来、石田くんとかゆうちゃんが本当にその歳になったときの声と、今回芝居した声とを聞き比べてみたくなっちゃうね。石田くんが70くらいになったときに「あれ? これ八雲の声じゃないか?」ってことになったりして。
石田 どうでしょう。僕の予想では、自分の声は歳をとっても、あんまり今と変わってないんじゃないかって思うんですけど(笑)。気持ちの悪いおじいちゃんになってるんじゃないかなあ……。
山寺 いや、でも、そういう楽しみ方もあるじゃない。ぜひ、Blu-rayとかDVDを永久保存版でとっておいていただきたいですね。あれ? そういえば、ゆうちゃんの演じた最後の小夏はいくつくらいなの? もしかして今のオレくらい? って、だとしたら、そんな重りは、まだいらないよ(笑)。
小林 あっ、すみません! そんなつもりは……。
石田 あははは。
▼アフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?
山寺 それは僕も知りたいことだな。第一期とはやっぱり少し違った雰囲気だったのかしら?
石田 世界が落ち着いたかな、という感覚がありました。第一期のころは、役柄としても人生の上り坂の途中で、波乱を感じている雰囲気がスタジオにも満ちていました。でも、第二期では、八雲は人間としても噺家としても円熟していて落ち着いている。まわりに出てくる新しいキャラクターも。たとえば、樋口さんなんかも、けっこう野心を持ってらっしゃるんだけど、でも大人としての駆け引きで接してくれて落ち着いている。与太郎は与太郎で、真打ちになるくらいですからね、相変わらず賑やかなんだけど、貫禄みたいなものがでていて落ち着いている。そんなキャラクターたちを描き出していったので、自ずと現場もすごく落ち着いていましたね。
小林 私も、とても落ち着いた素敵な緊張感のある現場だと感じていました。すごく集中させていただけました。ただ、第一期のころから、石田さんや山寺さんや関さんが落語をされていて、それをドキドキしながら尊敬の気持ちで聞いていたのですが、第2期では自分にもその番がまわってきて。そのときばかりは、個人的には大混乱でした。緊張しすぎて、これまでの人生で感じたことのないような気持ちになっていました。
山寺 でも、ゆうちゃんは、もともと落語が好きで、この作品に関わる前から高座に上がった経験もあったわけじゃない? 「早く落語やりたい」っていってたよねえ。なんで、あたしにやらせないんだって(笑)。
小林 そんなこと、1ミリもいってないです!
石田 ははははは。いや、ホントすっごい緊張されてましたよね。僕がこの作品で最初に落語をやらなくちゃいけなくなったときの気持ちを、痛いくらい思い出しました。そうだよねえ、思うようにできないんだよねえって(笑)。勝手に共感させていただいていました。
山寺 やっぱり不思議な感覚だよね。落語をやるだけなら自分のペースでできるけど、絵に合わせてやっていくというのはね。この大変さは、やった人間にしかわからないよね。
小林 はい。
山寺 僕も落語は好きだったから、本当にやりたいって思った役柄だったけど、でも、実際にやってみて、想像以上だったもんね。
小林 私は収録前の一週間、ずーっと緊張していて、歩いてても歩いてないような感覚でした。
山寺 それで、よく生きてたな(笑)。でも、実際、小夏の『寿限無』、すごくかっこ良かったですよ。ゆうちゃんって可愛い女の子役もやるけど、男前もできる感じの声だもんね。それって落語をやるのに向いてるよ。
石田 山寺さんは第二期の現場はいかがでしたか?
山寺 さっきも話したけれど、第11話で急に落語をやることになったので、まず、緊張しましたよね。 現場には若手のみんなはもちろん、あとはもう一人の関ちゃん(関俊彦さん)が樋口役で加わっていたりして、昔からよく知っている友人でもあるので、あらためて現場で会うと、身が引き締まるものがありました。
▼最後に「昭和元禄落語心中」という作品から受けとったもの、得た刺激を教えてください。
山寺 「昭和元禄落語心中」は、落語の話としても人間ドラマとしても素晴らしい作品です。これをアニメにするのは至難の業だったと思いますが、こんなに素敵な作品に仕上げたスタッフのみなさんも本当に素晴らしい。いち役者としてもこんなに難しい作品と出会う機会はそうそうないので、やらせていただけたことがとても嬉しくて。声優冥利に尽きます。今後、これ以上の作品に出会えるのだろうか……と不安になるくらい、自分にとって大きな作品になりました。あとは、そうですね。石田彰の声優としての力を目の当たりにした作品でもあった、というのを最後に付け加えさせていただきます。
小林 私自身、原作からとってもとっても大好きな作品でした。連載がはじまった当初から読ませていただいていたので、そんな作品に声優として関わらせていただくことが出来て、本当に夢のようでした。アフレコの度に、いろいろな想いや世界の中につれていっていただけて……第一期の時から、石田さん、山寺さんをはじめとする素晴らしい役者の皆様のお芝居と落語を間近で観ることができ、何より一緒にお芝居をさせていただくことができて、大変勉強にないました。なにものにもかえられないすごい財産だと思っています。できることなら、また再び、この物語の中を生きることができたら嬉しいです。
石田 作品に関することは、もう、山寺さんと小林さんのおっしゃった通りで、僕も同じ想いを持たせていただいております。ですので、以下、まったくの私事になるのですが(笑)、普段あまり人づきあいが良い方ではないので、出演作の反響を聞くみたいな機会はあんまりないんですね。でも、この作品に限っては、そんな僕の壁も越えて、「落語心中、見てるよ」って話しかけていただくことがよくありました。そんなパワーを持っている作品なんですよね。また、これも私事なんですけど、普段からすごく後ろ向きな性格をしていまして、困難があったときに、それに立ち向かっていくよりも、踵を返して立ち去る方を選ぶことが多い人間なのですが(笑)。今回、「昭和元禄落語心中」に関わらせていただいたことで僕が学んだことは、絶対にできないと思っていたハードルを苦労して無理矢理にでも越えてしまったら、そのハードルが高ければ高いほど喜びも大きいものだ、ということです。とくに僕のようにネガティブな性格のかたにこそ、この気持ちを伝えたいですね。そういう人にこそこの作品を観ていただきたい。